蒼い空に 浮かぶ白い雲
風さえ潜んだ 時を失った場所
樹々のそよぐ音すら聞こえぬ
小鳥の姿は 影一つ見えぬ
数多の命 奪い去るだろう
その疎かな深い荊に抱かれしその扉
奥深く眠り続ける
それは美しい少女の伝説を話そう
白い肌に黄金の髪色
誰もが羨む清廉の優しさと
青く澄んだ海のような瞳
誰もが惹かれる愛らしい笑顔
数多の心 奪い去るだろう
その麗らかさ 永遠に目覚めぬ夢の中へ誘う
魔女の掛けた悪しき呪い
妖精の祈りはやがて 国中を眠らせた
今も待ち続けている 時が回り出す瞬間
誰か少女を救うものは居ないかと
妖精たちの囁き 世界中に響き渡る
さあ この詩を勇敢な若者に捧げたい