*Luna、ねんね - アナクロニズム
作词:*Luna
作曲:*Luna
Mix:はるお
入道雲が遠い遠いどこか
雨を落としていた
電源を落とすと不意に映った
青空と雲はもう輪郭を帯びてた
手のひらに収まってしまうような
無機質な僕の毎日は
めまぐるしくってなんだか見失いそうだ
流れる雲は空を泳いで
どこから来たの
どこへ向かうの
頭の中浮かんではまた
消えてしまいそうだった
必要のないものばっか溢れて
どこかの誰かの綺麗な思い出が乱反射して
そんなの無くたって僕らは
笑えてたはずなのに
夕凪に刺す夜風が
淀んでいた僕を穿った
陽炎の向こうで光る世界を夢見てた
立ち止まって時々思うんだ
結局僕は何に触れて何で笑って何を思って
どれくらいちゃんと今を生きていたろう
夕立の近づく匂いと
砂浜につけた足跡とか
夏の音で目覚める朝も
ここにある今だった
大切じゃないものばっか溢れて
どこかの誰かと気付いたら同じになっていて
8月の空はいつでも
変わっていく僕らを
何も無かった夏にまた
連れ出してくれそうだ
突き抜ける青が届かなくなって
橙に染まった雲は溶け
また過ぎていくけど
あぁ僕たちの夏は
退屈しのぎなんかじゃなかったよな
大切なものってなんだろう
今この場所でしか見れないものって何だろう
そんなの見つからないかも
それでも忘れずにいたい
なんとなくじゃない今を
今を望んで生きていたい
そうやって
目の前にしかない今を集めて
どこの誰にも負けないくらいに燃やしていたい
ちゃんとその目で見てよ
手を伸ばして触れてよ
顔を上げて歩いてよ
Uh…
そんなの無くたって僕らは
笑えてたはずなんだ
夏の夜風が心地よくって
それだけで幸せだなって
思ってしまう僕は...