专辑简介
男性4人組グループの2005年の2枚目、通算3作目となるオリジナル・アルバム。とりあえずは、といったかたちで“ストリート・ジャズ・バンド”といった紹介のされかたをしてきたが、もはやジャンルなどどうでもいい存在として“楽器で歌う”音楽を作っている。
『スズ虫』『つくしんぼ』に続く“BRAND-NEW ALBUM”3部作の最後を飾る作品。彼らの名を広く知らしめた「Hale no sola sita~LA YELLOW SAMBA~」直系の情熱的なアップ・チューン(1)をはじめ、メロウなエレキ・ピアノと哀愁漂うトランペットが黄昏ムードをかき立てる(4)、ロシア民謡風のノスタルジックでペーソスあふれるメロディが心に残る(6)、3部作共通のラスト・ナンバーをパンキッシュにリアレンジした(8)など、全8曲入りというコンパクト・サイズながら、PE'Zというバンドが持つ音楽的な間口の広さを端的に伝えてくれる一枚だ。今年からオランダを拠点とする“ロードランナー”に移籍を果たし、韓国やイギリスなど海外でも頻繁に演奏を行なっている彼ら。剛胆かつ切れ味鋭いPE'Zの“SAMURAI JAZZ”が世界を席巻するのも、そう遠い日のことではないのかもしれない。12月6日には2枚目となるライヴ・アルバム『PE'Z REALIVE 2005~節 FUSHI~』も発表。 (望月 哲) --- 2005年12月号